利用までの流れ

いなせなデイサービスさつきが丘は認知症対応型通所介護です。

その利用の仕方は他の事業者とは少し異なるのでここでご説明いたします。

①見学と相談

ご本人様とご家族様、ケアマネジャー様でお越しいただきます。

認知症介護の専門家がアセスメントさせていただきます。

お時間は約2時間程度かかります。

 

1)ご本人様はデイルームで過ごしていただき、どのような状態かを直接アセスメントいたします。

2)ご家族様とケアマネジャー様は別室にてご相談となります。

 その際、今までの経過や現在困っていること、通院の状況、服薬の状況、ご家族の状況、など介護に必要なことをお尋ね

 し、介護サービスへの期待などもお聞きします。また、当デイサービスの支援の内容もご説明させていただき、利用した

 場合の効果などをお話しさせていただきます。必要に応じて、各種サービスのご紹介も致します。

3)介護のアドバイスをさせていただき、当デイサービスの利用希望をお聞きします。

 

※お薬手帳をお持ちいただくと、より一層詳しくアドバイスすることができます。

※ご本人の見学について、嫌がるなどの理由でお越しになれない場合には、ご家族とケアマネジャーのみでお越しいただくことができます。

※必ず事前に見学の日時など当管理者と打ち合わせのうえお越しください。

 さつきが丘、宮野木ともにさつきが丘で受け付けております。

 TEL043-216-5881

②契約

ご利用の希望を承り後、利用判定会議にて了承後契約となります。

③プレ利用開始

利用契約を結んでも認知症の症状が原因ですぐに利用できない場合があります。その場合、通常の送迎とは別にデイサービス職員が迎えに行き、通える状態がどうかを実際に確認しご自宅までお伺いいたします。通常2週間に1回をめどに行います。

※デイサービスに通うことが認知症のため難しくなっていると判断した場合、通院のアドバイスと、介護のアドバイスを行います。通えるような状態になるまでサポートし、改善が見られたら本利用の開始となります。

※下記から利用がスムーズにいかない場合のプレ利用者へのサポートの流れがダウンロードできます。

 

 

ダウンロード
プレ利用の流れ.pdf
PDFファイル 421.3 KB

④本利用の開始

プレ利用してデイサービスに通えるようになった時、本利用の開始となります。

プレ利用とは別に、その方に合った曜日や回数を設定します。

 

利用開始後概ね1か月程度経過した頃に、ご家族様とケアマネジャー様とでお越しいただきます。

ここまでの経過と利用状況について再アセスメントを行い、目標のすり合わせをおこなっていきます。

このことを行うことで、ご家族とケアマネジャーデイサービスとの情報のすれ違いが少なくなり、共同して介護にあたっていくことができます。

この機会を3か月から6か月設けていきます。

 

⑤担当者会議の開催

状態が変わった時やご家族の状況に変化があった時など随時行っていきます。ご家族とケアマネジャーとでお越しいただくか、またはご自宅にお伺いいたします。

 

 

 

 

これだけ多くの回数の面談を行う理由

認知症介護を行う上で最も介護を難しくしている要因は「認知症の人の言うことをどこまで信用していいのか」がわからないことでしょう。

これは、記憶障害や固定化してしまった事実誤認、判断能力の低下や情報収集力の低下や、理解力の低下。さらに性格の鋭利化などにより認知症の人の発する情報や欲求が間違っていることが多くあるためです。しかし、たまに正しいこともあるから余計にまわりが振り回されてしまう。 

そのような中でも、御家族や我々はご本人の尊厳を尊重したいと思うから余計に大変になってしまう。

もちろん尊厳を尊重することはとても大切です。しかし、どこまでそれを尊重することが適切かを考えることが大切なのです。

このような本人とそれを取り巻く環境を改善し、一緒に暮らすことを助けるには、専門職の力が必要になるのです。

 

まずは情報の共有と整理です。これがとても大切になります。

 

例えばデイサービスの利用後「今日、デイサービスで何もやらなくて退屈だった」と家族が聞けば、それが何日も続けば、行かせないほうがいいかな?と思ってしまいますよね。

本当は多くの機能訓練をしていたとしても。

ご家族や専門職との情報の共有と整理を適切に行うことでこのようなすれ違いを防ぐことができます。

 

また、医師との連携を考えた場合にも多くの情報を提供し医師に判断してもらおうとしても、少ない診察時間では到底かなえられません。そこで、専門職が間にかかわることで、情報を整理した段階で医師に相談ができます。そうすると、より適切な処方が行われ、ご自宅での生活もより快適になるでしょう。

 

これらの支援をしていくには顔を見ながら情報を交換し、課題を整理することがとても大切なるのです。

多少の時間を費やしますが、必要な時間と認識していただき、一緒になってやっていけたらと思います。