いなせなの睡眠

睡眠中に脳の情報処理と身体のメンテナンスをしていると言われています。

とても大切なことです。

睡眠がリズムよくとれていないと、認知症の症状が悪化したり、体調が崩れたりしてしまいます。

いなせなデイサービスでは次のことに注目して支援しています。

 

①せん妄

  日中からベッドの中などで過ごすことが多いと、寝たり起きたりを繰り返します。そうすると睡眠が浅くなり、

  起きているのもうつらうつらとなって睡眠と覚醒が平坦になってきます。この状態が続くと天井から蛇が

  出てきたり、いないはずの人が見えたりする幻視や、妄想が出たりします。この状態をせん妄と呼びます。

  これは特殊な病気の人がなるものではなく、誰でもある種の環境に置かれるとなってしまいます。

  その環境とは病院のICUのように日中と夜間の区別がつきにくい環境です。

  このせん妄を治すには、薬ではありません。

  昼は良く起き活動して夜はぐっすり寝ることです。

  いなせなデイサービスではせん妄を防ぐ支援をしています。

 

②早起き早寝

  人間の体内時計は25時間になっていると言われています。しかし、地球の1日は24時間です。

  なので、そのまま何もしないと起きる時間は1時間ずつずれていってしまうというのです。

  これを解消するには朝いつもの時間に起きて、陽の光を浴びることだそうです。

  陽の光をを浴びることで時間はリセットされそこからまた25時間のリズムが始まるのです。

  つまり、早く寝ることが規則正しい生活を送るのに役立つのではなく、早く起きることが生活のリズムを

  作ることに影響を与えるのだそうです。

  いなせなデイサービスに通うことで、早起きをし日中活動し夜間ぐっすり眠ることができます。

 

③薬によるコントロール

  認知症が進むと脳が興奮してしまい寝付けなくなることがあります。これは、認知症状により

  不安が多くある状態では仕方のない状況です。この状況は薬により軽減することがあるので必要に

  応じて服薬することも大切です。Drに相談しましょう。

  その時に服薬のコツがあります。

  Drから処方される場合、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前、頓服などの指示があります。

  睡眠薬などの場合就寝前が多いでしょう。

  その時にコツがあります。

  睡眠薬には持続時間があります。その持続時間を考慮して服薬するのです。

  例えば、7時間効く薬だとしましょう。朝7時に起きたい場合には0時に服薬するのです。

  そうすると、朝7時にすっきり目が覚めて一日のリズムを作ることができます。

  生活のリズムができることで認知症が軽減したり、健康寿命を延ばすことができます。

  いなせなデイサービスでは睡眠チェック表などを使用し、睡眠に対するアドバイスをしています。

 

④日中の活動

  せっかく早起きをしても日中寝てばかりいては夜の睡眠がうまく取れなくなります。

  つまり、うとうとが続きせん妄状態になるのです。この状態が続くと介護負担が大きくなります。

  認知症の状態にもよります。認知症が進行し脳の働きがとてもゆっくりになっている場合には、

  覚醒状態が良いときに適度な散歩や外気浴などの刺激が良いでしょう。

  しかし、まだ認知症の初期段階の時には積極的な刺激が必要です。やることがなく暇を持て余しているような

  場合には家事仕事や買い物など積極的に動いてもらいましょう。しかし、認知症なので

  自分から動機づけをすることが難しかったり、動作の確認がほしかったりするので、そばでサポート

  しながらになるでしょう。塗り絵や折り紙を渡してあとは本人のやる気次第というのではうとうとと

  寝てしまうのは確実です。

  いなせなデイサービスではその人の状態に合わせて、日中のいろいろな活動を支援しています。