運動は健康な状態で生活する為にはとても大切なことです。
水分補給のきっかけにもなりますし、便秘の解消にもなります。
精神の活性化にもなりますし、食欲の増進にもつながります。
血糖値を下げたり、脂肪を燃焼したり。
運動の効能は多く知られています。
そこで多くの人は健康を保つために、散歩などの運動を特別な時間をもち、励むようになります。
しかし、一旦、病気やけがになり一時的に体力が落ちると、特別な時間をもって運動をすることをやめてしまうことがよくみられます。体力もなくなったし、疲れたしと億劫になってしまうからです。
家で一人でいたりすると、誰にも励ましてもらえず、心の後押しをしてもらえません。
だから、ついつい今日はやめておこうかと身体を甘えさせてしまいます。
これが続くと、身体の筋肉が骨が弱まり、転びやすく、骨折しやすい身体となってしまうのです。
これを廃用性症候群といいます。
この状態は悪い循環になっているので、なかなか抜け出すことが難しいです。
気づいた時には要介護状態になっていることがしばしばです。
ではどうやって抜け出すかですが、次のような秘訣があります。
①デイサービスに通うことで、出かける習慣をつける。
(今日は迎えに来るからいかなくちゃ、という気持ちを大切にする)
②毎日体操する時間をもつ。
(一人ではなかなか続かないので、仲間と一緒にやる)
③毎日の家事仕事を一生懸命にやる。
(掃除、洗濯、買い物、食事作り、庭掃除などは毎日のこと。これをやなくちゃという思いを大切にします。
この家事仕事の消費カロリーはかなりの消費です。筋トレ効果も大きく期待できます。詳しくはいなせな新聞
をご覧ください)
④トイレやお風呂などに行くときにできるだけ歩く。
(自分の体力に合わせて、トイレやお風呂などいろいろな用事の時には歩くようにします。手すりや歩行器等の
福祉用具を上手に使うのもいいでしょう。歩くことで足の裏を刺激して腸の運動を活発化しますし、身体の
循環がよくなります。また、歩けるようになると外出しやすくなり、より心身の活性化を図れるチャンスが
生まれます)
以上のことを毎日やってみるだけで、かなりの運動となります。
特別な時間をとって運動しようとするとどうしても難しいものです。
このように毎日のことをやり続けてみると、運動量が自然に増え身体の体力が戻ってきます。
しかし、認知症の場合、これらの毎日のことをやることは自分一人では難しくなってしまいます。
ましてや、機械を使った運動で体力を維持することは労多くして実りなしということが多いでしょう。
けがの危険も多く予測できますし。
そこで、認知症になると毎日のことを一生懸命にすることが体力を保つ秘訣になります。
プロがそれぞれのできることを見極め、タイミングをはかり、自然と行動できるように支援すると、
認知症の人でも上記の行為を行うことができ、身体の体力を維持向上できます。
いなせなデイサービスでは皆さんが運動をする機会を多く持てるように、食事作りや掃除や洗濯の機能訓練ができるような建物にしてあります。それを利用することで健康寿命が維持できるように支援しています。